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1612月/12Off

地震大国、日本(1)

建物には、自分の重さ(自重)に加えて、さらに力がかかってきます。それには2つの力が働きます。

ひとつは、家具の重さや人の暮らし、さらに雪国では積雪などによる上から下への縦の力です。もうひとつは、例えば地震や風などによる横からの力です。

このように様々な力が加わったとき、その力を柱や梁、壁などに均等に負担し、スム-ズに基礎から地盤へと流すことができれば、建物が歪んだり、倒壊することがないであろう。しかし、構造に十分な強さが無かったり、強いところと弱いところがあってバランスが悪かったりすると、破壊や倒壊の心配がでてきます。

自重などの縦の力は、梁や柱を通して地盤に伝わり、横の力には筋違などの斜め材で抵抗しながら、力を地盤に伝えるというのが、力の流し方の基本になります。友人も埼玉で注文住宅を建てる際にこのやり方をしてもらったそうです。

縦方向の力と横方向の力を受け止め、地盤に伝える構造の形式には、大きく2種類あります。ひとつは「架構式」、もうひとつは「壁式」です。

架構式は、柱や梁などの「細い部材」によって構造を構成するものです。

また、壁式は、壁や床の「面」によって構成されるものです。材料には木材が使われるときもあれば、鉄骨がつかわれる場合もありますが、基本の考え方はこの2つだといってよいと思います。

架構式は、大きな開口面積がとれる点が長所ですが、柱と梁の接合部の強度が問題になってきます。

また、壁式は、壁全体で力を受け止めているので大きな開口部がとりにくいが、構造体としての強さは大きいという特長があります。

これを木造住宅に置き換えれば、架構式が日本の伝統的な「在来軸組工法」であり、壁式が「ツ-バイフォ-工法」にあたります。どちらが優れているということはなく、どちらにも長所と短所がありますので、何を優先させるか、何をより強く求めるか、ということを前提に選択をすればいいのです。